ソンドハイム作曲の楽曲で彩られるミュージカル「カンパニー」は、1970年に初演され、6つの部門でトニー賞を獲得しました。
2006年にも再演されているのですが、今回注目されているのは、主要な登場人物の性別を逆転させていることだとか。
ソンドハイムのミュージカル「カンパニー」、登場人物の性別を逆転させ再演。
— 海ミュ@海外ミュージカル (@kaimufun) September 1, 2019
演出は「戦争の馬」と「夜の犬の奇妙な事件」でトニー賞を受賞したマリアンヌ・エリオット。
より現代の問題に切り込む作品に
‘Company’ Returning to Broadway, With a Woman at Its Center https://t.co/3wZkuD6nud
新作では家庭を守っているのは男性だったり、外でバリバリ稼いでくるのは女性だったりしているんだとか。
作品のテーマとも深く関わるこの性別逆転は、とても話題を呼んでいるようです。
単なるフェミニズムではない、「多様性への許容」がある
最近はこういった、元の設定とは男女の役割が違うとか、また作中での女性の扱いや、ヒロインの自立意識が違っている、という作品が増えているようです。
また、2019年トニー賞で助演女優賞を獲得した アリ・ストローカーさんのように、役の設定としてではなく、自らの状態のまま出演する方も。
こういった、昔とは違う今の感覚を取り入れたり、新たな提案をしたりするのも、ブロードウェイの演劇の力なのかと感じます。
こちらは男女逆転前の「カンパニー」のオープニング
ソンドハイムらしい旋律、美しいハーモニー。
それだけではなく、仕事で成功しているがプライベートでは適切なパートナーが見つけられないでいたり、外野がうるさく干渉してきたり・・・
現代の女性が多く、共感出来そうな内容ですね。